自分でするスクーターのベルト交換


通勤や通学、買い物にも気軽に乗れて頼れる便利なスクーター。

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125㏄以下のスクーターは車両価格、燃費、任意保険の安さなど非常に経済的な乗り物である。

それでもタイヤ・ブレーキの摩耗の定期的な点検はもちろん、同様に重要視されるのがドライブベルトの劣化確認。

メーカーでも1~2万キロ毎の交換を推奨しており、ベルトが劣化していくと、最高速度の低下や燃費の悪化にもつながってしまう。

それだけで済むならまだいいが、最悪ベルトが切れてしまうと走行不能状態になってしまうので、日頃からベルトの劣化状態に注意を払う必要がある。

また、ベルトの摩耗はボックスを開けてみないとわからないので、交換の目安として走行性能や燃費の悪化、走行距離で判断するのが大事。


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実際に交換をするのに必要な部品はドライブベルト、ウェイトローラー、スライドピースの3種類。

また、交換するのに必要な工具はドライバー、各種ソケットレンチ・メガネレンチを準備しておく。 

それに専用工具も必要で駆動系ドライブ側の分解にプーリーロックレンチ、ドライブ側の分解にはシザースホルダーも必要になってくる。

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まずはキッククランク(キックペダル)を取り外し、ベルトケースは樹脂カバーのネジを緩めることで取り外し可能。

※カバーのネジは全体を少しずつ緩めていき、どうしてもネジが緩みにくい場合は潤滑剤を使用して対処する。

キックカバーは2本のボルトを緩めることで取り外しが出来る。

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駆動系ドライブ側の分解に入るが、プーリーロックレンチを使用することで取り外し可能。

分解に入る前にペイントマーカーで合いマークをしておくことも重要で、こうすることでトルクレンチがなくても、既定のトルクで組み付けすることが出来る。

プーリーの取り外し方はウェイトローラーが落ちないように、奥に指を突っ込んでアッセンブリーごと引き抜く。

※電動工具を使用することで、簡単に取り外すことも出来る。

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駆動系ドリブン側の分解はクラッチアウターにシザーズホルダーを固定し、共回りしないようにナットを緩める。

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ケース内にはベルトが削れたカスが堆積するので、パーツクリーナーなどでしっかり清掃する。

また、油分がある場合はギヤオイルの漏れが考えられるので、ドライブシャフトのオイルシールもチェックしておく。

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スターターピニオンもセルモーターを動かす大事な部品で、ギヤの動きが正常でないと空回りしてしまう。

汚れや錆が付いて動きの渋い場合、セルを回してもエンジンが始動しないトラブルにつながるので、パーツクリーナーでしっかり清掃分解を行い、潤滑剤を吹き付けておくことで未然にトラブルを防いでおこう。

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ギヤオイルの交換はドレン側のボルトを緩め、給油側のボルト穴から交換することが出来る。

ギヤオイル専用品もあるが、エンジンオイルでも代用可能なので既定の100mlを注入する。

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ウェイトローラーの交換は向きがあるので、プーリーに組み込む際には注意が必要。

分かりやすく説明すると真鍮部分が少ない方がストッパー側で、回転方向に対して後ろになるようにセットする。

もし間違った方向でセットしてしまうとウェイトローラーが変摩耗し、プーリー自体が削れてしまうので、しっかり確認して組み付けること。

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取り外した時と逆の手順でドリブン側のクラッチから組み付けしていくが、ドライブベルトにも向きがあるので注意。

ドライブ側の軸受け部にベルトを入れ、既定のトルクで組み付けする。

クローズドコースで走らせてみたが、中古で購入したアドレスの最高速も53キロから63キロと大幅にアップ。

最後にベルト交換自体は難しい部分もあり、実際ショップに交換依頼すると工賃が5,000~1万円と高く感じるかもしれない。

それでも快適に走らせるためには必要不可欠で、定期的なメンテナンスしておくことが大事。

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