家庭菜園で作るアスパラガスの育て方
春から夏にかけて出てくるアスパラガスは、瑞々しい甘みに独特の食感が楽しめ、様々な料理の具材として使える家庭菜園でも人気の野菜。
アスパラガスは野菜の中では長命となるが、他の野菜のように植え付けしてからすぐには収穫出来ない。植え付けして3年後から収穫が見込めるが、その後に10年ほど収穫を続けられる長く楽しめるのも魅力のひとつ。
アスパラガスは市販の苗から育てるのがオススメ

アスパラガスは種まきからでも育てることが出来るが、市販の苗を購入することで初心者でも簡単に育てられる。植えつけ時期になると農産物直売所やホームセンターなどで苗が購入可能。
苗には2〜3年目から収穫出来る小苗、植えた年から収穫できる大苗(すでに数年間栽培された根株)が販売されている。小苗茎が太くて甘いアスパラガスを育てるなら、すでに数年栽培されてきた大苗を選ぶのがオススメ。
また、何年目の根株なのかを確認してから購入することが重要で、2年目の根株は収穫開始が翌年、3年目の根株はその年から収穫可能。

アスパラガスは根の深さが1~2mほどにまで成長し、生育期に入ると地上に出ている茎部分の高さが1~1.5mにまで成長する性質を持っている。その為、家庭菜園でアスパラガスを育てるにはある程度広いスペースを確保しておく。
植え付けの前には30〜40cmの深さの溝を掘り、堆肥と元肥を施してしっかりと準備しておく。プランターでも栽培可能だが、アスパラガスは日当たりが良い場所を好むため、なるべく1年を通じて日光がある程度当たる場所で栽培することで発育も良くなる。それに非常に肥料を好む野菜なので、元肥として化成肥料を施しておくことも重要なポイント。

収穫と冬越しの準備
植え付けから1年目は収穫せずに、株を太らせるようすることが大事。実際に植え付けた小苗は芽が出てきても細く、やはり植え付けしてからは3年ほどで収穫出来るようになってくる。そして冬越しの準備は、霜が降りる時期になり茎が枯れはじめたら株元で地上部分を刈り、保温・保湿の為に藁を敷いて対策しておく。
一般的にアスパラガスは種まきから5~6年頃に成株に達し、以後10年以上収穫が維持出来る。その後、収穫量が減ってきたと感じたなら更新時期で、新しい苗に植え替えることを勧める。
長期間に渡って収穫が楽しめるアスパラガスは家庭でも人気の野菜で、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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